「やってほしい」が動く。——AIが仕事をする時代のClaude Code入門
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2026-05-15

目次

「顧客とのセッション管理や月次の売上集計、ずっと手作業でこなしてきたけど、AIを使えば変えられるんじゃないかと思っていて」——
パーソナルジム・コンディショニングサロン「HALU」を運営する株式会社PolishUの小川俊代表とスタッフの皆さまにそんな思いをお持ちいただき、今回のClaude Codeハンズオンを実施しました。プログラミングの知識ゼロでも「やりたいこと」を言葉にするだけでAIが実際に動いてくれる——その体験を90分で積んでいただいた様子をレポートします。

Claude Codeとは?「教えて」から「やってほしい」へ

Claude Code(クロードコード)は、ひとことで言うと「実際に作業をやってくれる人」のようなAIツールです。これまでのAI活用は「〇〇を教えて」とプロンプトを打ち、返ってきた情報を見ながら自分で判断・作業するというスタイルが主流でした。Claude Codeはその前提をガラリと変えます。「これを作って」「このデータを集計してスプレッドシートに出力して」——そう指示するだけで、AIが実際に手を動かしてくれる時代が来ています。

「教えてもらう」から「やってもらう」へ——Claude Codeの役割と位置づけを示したスライド

難しくない、誰でもできる

SNSやYouTubeを見ていると、Claude Codeに難しいイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし実際には、「自分の願望を伝える力」があれば十分です。「これをやってほしい」という気持ちをそのまま言葉にするだけ。もちろん具体的な作業の規模や背景を伝えるとより精度は上がりますが、それは使いながら慣れていくもの。まずは試してみることが大切です。

「実行させる」ことがAI活用の本質

AIツールの活用には段階があります。「調べる・聞く」から始まり、「作ってもらう・実行させる」へ、そして最終的には「自律的に動き続ける」状態へ。多くの方はまだ「聞く」段階で止まっています。Claude Codeは「実行させる」ステージへの扉を、非エンジニアにも開いてくれるツールです。

AI活用の3段階(聞く→実行させる→自律的に動く)を示したスライド

「データが消える」「暴走する」は本当?セキュリティの不安を解消

ワークショップでは、「Claude Codeを使ったらデータが消えてしまうのでは」「勝手に暴走するのでは」という不安の声が挙がることがあります。結論から言うと、こうした心配は過度である場合がほとんどです。

アクセスできる範囲は限定されている

Claude Codeは、指定したフォルダーの外にあるファイルへ許可なくアクセスすることはありません。なお、パスワードや個人情報などの機密情報は、自分で入力しないことが基本的です。また、操作のたびに「許可する/拒否する」という確認フローがあるため、意図しない動作が起きた場合もすぐに止められます。

Claude Codeのセキュリティ構造とアクセス範囲の限定を説明したスライド

参加者が実現したいこと:業務を「動かす」AIの使い方

ワークショップでは、参加者が「Claude Codeでこんなことをやってみたい」と挙げてくださった声をもとに、どのように実現できるかをご紹介しました。いずれも非エンジニアが指示するだけで実装できるものばかりです。

カレンダーと連携した売上管理の自動化

顧客とのセッション数を月ごとに自動で集計し、担当者別の件数と単価から売上を算出して一覧に出力したい——そんなご要望が挙がりました。Claude Codeなら、普段使っているカレンダーや表計算ツールと連携する形で、指示するだけでこうした仕組みを実現できます。手作業での集計作業をゼロにすることも十分可能です。

LINE連携による予約リマインド通知の自動化

LINE連携を活用して、顧客への通知やリマインドを自動化したいというご要望もありました。Claude Codeを使えば、LINEを通じた定期的な通知の仕組みをコードを書かずに構築できます。「ルーティン機能」(指定した時間や間隔でClaude Codeが自動的にタスクを実行する機能)を組み合わせれば、手動でボタンを押す必要すらなく、通知を自動で送り続けられます。

カレンダー連携・LINE連携など業務自動化の具体的な活用事例を示したスライド

活用の心構えと理想形:「関与しない」状態を目指す

「やってほしい」と明確に指示する

Claude Codeを最大限に活かすために、まず大切なのが指示の出し方です。「教えてください」ではなく「集計してスプレッドシートに出力してください」という形で、ゴールを具体的に伝えることがパフォーマンスを引き出すポイントです。

Claude Code活用の心構えと「完全自律」を目指す理想形を示したスライド

実行前の「すり合わせ」を省かない

もう一つ重要なのが、実行前の「プランモードでの事前すり合わせ」です。Claude Codeは実行前に「これから何をするか」というプランを提示してくれます。このプランをしっかり確認してから実行に進むことで、意図とズレた作業を防ぐことができます。「面倒だから早く実行してほしい」という気持ちはわかりますが、すり合わせを省いてしまうと期待通りの結果にならないことがほとんどです。そのプランに対して、「この進め方で本当に合っているか」「漏れている条件はないか」を一つひとつ確認しながら、納得いくまでClaude Codeと対話して練り上げる。「もう少しこうしてほしい」と伝えながらプランを修正し、腹の底から「これでいこう」と思えてはじめてGoサインを出す——この丁寧なすり合わせこそが、Claude Codeを思い通りに動かすための最大のコツです。

理想形は「完全自律」

AIを使っていく上での理想は、最終的に「自分が関与しない」状態です。ルーティン機能を活用することで、毎日自動で動き続けるシステムが完成します。「人間が指示しなくてもAIがルーティンを回してくれる」——この状態を目指すことが、これからのAI活用の大きな価値になります。ぜひ今日から一歩ずつ、Claude Codeを「動かす」体験を積み重ねてみてください。